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018/090503 |
出ました。「Future In Blue」黒田=ヤ・オ・ン=倫弘です。 キャンペーンが続く中、「実はもう7年ぐらい前に、取材させてもらってるんですよ。」というライターさんに逢った。「あの時は、黒田さん、一言か二言ぐらいしか口開かなかったけど。」ベテランインタビュワーの彼女はそしてとても興奮したように、「すばらしい作品を聴かせていただけて本当に本当に感謝してます。」と言ってくれた。サウンドはもちろんだけどと断りを入れつつ、「自分が言葉を職業にしているせいか、この12曲の曲がもつ歌詞の言霊のすばらしさは、物凄く私に迫ってきました。」ことばを職業とする彼女が慎重に選んで使うことばは、とても伝わりやすく、僕はとてもうれしかった。僕のホームページを見て、「作品を発表したあとに思うことは?モ別にモなんて、生意気なことを、って思ったんですよ。でもこのアルバムを聴いて、納得でした。そんな段階にはすでにいないのだな、と。」そんな風に読み解いて聴いてくれる人。そういう人に尋ねられ、応えるのは何か発見できそうで楽しかった。 ふと思う。僕をインタビューしてくれる人は、どのくらい「Future In Blue」を聴いてくれたんだろう。きっと一度ではないだろう。曲ごとにメモをとった取材ノートを、盗み見したくなる。ふと思う。これを読んでくれるみんなもどのくらい「Future In Blue」を聴いてくれているんだろう。「こんなこと思いました。」「今はこの曲がお気に入りです!」「この曲は、あの曲は」・・・。いろんな言葉で、あるいは選び抜いた一言で、僕の「Future In Blue」が語られ聴かれ語られていく。それがどんな感じかというと、「コイツは君の中に何か作りましたか?そうですか。ありがとう。本当にありがとう。」っていう感じなのだ。 CDはライブに来てもらうためのツールなんだ、と言ったことがあるけど。それは変わったんだろうか。前より、ずっと多くの自分を注ぎ込むことができた作品だけど。どうだろう。だめな自分も、素敵な自分も、なんでもない自分も、どれも自分だし。いつも偽りなく自分自身を現わしていられるかと言えば、僕は人間だから、見栄も張れば、卑屈にもなる。それもこれもと、今までも今回も音楽にしてきて、それはどれもちゃんとやれたし、同じようにこうすれば良かったもあれば、聴く程によっしゃ!もある。そしてどれも大好き。そしてどれも、別に、なのだ。でも、やっぱり今の僕には格別な「Future In Blue」そしてその中に入ってる12曲の大切な子供達。 だ、け、ど。やっぱりCDはライブに来てもらうためのツールだ。CDにはライブで出来ないある完成された音がある。そのかわり、ライブにはCDでは味わってもらえない程の、もっともっとな黒田倫弘がある。黒田倫弘という名前の音楽を、何で一番満喫できるかって言ったらライブだから、コイツもツールだ。 っつーことと、同じように、聴いて愛してくれるみんなの本番もライブなんじゃない?手紙やメールでもらう熱、サイン会とかで直接もらう熱。でも、ライブでもらう熱の方が、数倍突き刺さってくる。たくさんのみんなから熱が飛んでくるライブは、受け取る僕も大変だ。200本の吹き矢でも1000本の吹き矢でも10000本の吹き矢でも、10000分の1じゃなくて、1を10000受け取ってるんだよ。ライブってすげー。うひょーだ。 野音まであと1週間! ちょ〜〜〜〜武者震い。 |
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